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すぐに活かせる教育のヒント

絶対に子どものやる気をアップさせる3ステップ

 

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「何度言っても勉強しない」
これって多くの親が悩むことですよね。
「自分から勉強してくれたらなぁ…」
と思っていませんか。
実はきちんとステップを踏めば子どもの勉強へのモチベーションをアップさせるのは難しいことではありません。

外発的モチベーションと内発的モチベーション

まず、子どもの勉強へのやる気を高めるには、外発的モチベーションと内発的モチベーションを
どちらもバランスを使っていくことが大切です。

外発的モチベーションとは、評価、地位、名声、叱責などの外発的要因によってやる気を出すことです。
「新しいゲームを買ってもらうためにテストをがんばろう」「あの大学に合格したらカッコイイからがんばろう」「怒られるのは怖いから勉強しよう」「ほめられたいから勉強しよう」などの外からの影響を受けるモチベーションのことです。

内発的モチベーションとは、向上心や知的好奇心の満足や目標を達成する喜びなどの内発的要因によってやる気を出すことです。「もっと難しい問題にチャレンジしてみたい」「どうしてこうなるのかもっと秘密を解き明かしたい」「目標に到達して達成感を感じたい」といった自分の心から湧き出てくるモチベーションのことです。

よく、外発的要因はあまり好ましくなく、内発的モチベーションを高める方が良いと言われます。
しかしながら、勉強の楽しさがまだ分からない子どもに「勉強は楽しいからやってみよう」
といくら言ってもできるはずがありません。
まずは、「ごほうびをもらう」「友達に『すごい』と言ってもらえる」などの外的なものからくる満足感を感じさせ、
それをいつしか勉強そのものの満足感にすり変えていく必要があります。
また、いくら内発的モチベーションにより勉強をするようになっても、自分自身の中だけで完結する勉強では継続するのは難しいという点があります。
人間というものは、他者に認められながら自己を形成していきます。
勉強でがんばったことも他者に認められることによってよりモチベーションを強めていきましょう。


具体的にすること3つ

さて、前述の2つのモチベーションをふまえ、具体的にするべきことを3つのステップでお話します。外発的動機付けから内発的動機付けに移行していくイメージです。その中で「勉強すること」が自然になるように習慣化させましょう。

①【外発的モチベーション】個人内評価でその子のがんばりをほめてあげよう

当たり前ですが、ほめることは効果的です。しかし、上手にほめてあげないと逆効果となります。
子どもというのは意外と大人が本当に心からほめてくれているのか分かるのです。
単にほめすぎはダメです。
ほめるポイントは、「その子のがんばりをほめる」ことです。
この意味は2つあります。
一つは、他の同級生や兄弟と絶対に比べてはいけないという点です。
どの子も遺伝子が違い、生まれ育った環境が違います。そして、それぞれ得意なことと不得意なことがあります。その中で他の子と比べることは全く無意味なことなのです。
二つ目に、その子のがんばりの過程をほめることが重要です。「100点とってすごいね!」と結果だけをほめ続けると、子どもは手段はどうであれ結果を求めるようになってしまいます。カンニングをしてでもテストでいい点をとろうとしたり、人のまねをしようとしたりします。
「いつもより集中して勉強できたね」「漢字が丁寧に書けるようになったね」「計算問題のミスが半分に減ったね」
など・・

勉強が苦手な子でもほめることはたくさんあります。がんばって見つけてあげましょう。
そして、ほめるときは、心からほめてあげましょう!
時に、ごほうびをあげることも効果的ですが、それ自体が目的にならないようにあげすぎには注意しましょう。

効果:「ほめられること」がモチベーションとなり、子どもは勉強をがんばるようになります。

②【習慣化】マネをさせれば放っておいても勉強する
子どもは大人のマネをします。
例えば、日本経済研究所の調査で、親が読書をするほど子どもも読書が好きという傾向があることが分かっています。
親も子どもの目につくところで、何か勉強すると良いでしょう。
資格取得でも良いですし、仕事に関することを勉強するのも良いです。
できるだけ、子どもにしてほしい理想の勉強スタイルで勉強しましょう。
机に姿勢良く座って勉強する、テレビや携帯電話は消して勉強するなど・・
親が勉強することを習慣にすれば、子どもにとって勉強をすることは「嫌なこと」から「自然なこと」になります。
「勉強しなさい」と言われるより、「お母さんも勉強するから一緒にしよう」と言った方が納得するのは明らかですよね。
そして、いつしか何も言わなくても勉強に取りかかれるようになります。

効果:真剣に勉強する大人を見て「勉強するのは自然なこと」と感じるようになります。

③【内発的モチベーション】細切れ目標を作ってあげよう
子どもが勉強好きになるには、「やる⇒できる⇒またやる」という流れを作ることが必要です。
つまり「できた!」「楽しかった!」という成功体験が大切となります。
この成功体験がないと勉強へのモチベーションも集中力も続きません。
そこで、細切れの目標を作ってあげてください。
これはできるだけ具体的にしましょう。
ポイントとしては、「量」「時間」「質」を子どもに分かりやすく示すことです。
例えば、
・1日で10個の英単語覚える
・計算問題で毎回時間を計って、スピードアップする
・漢字練習で字の間違いや丁寧さを見てABCで評価してあげる
などが考えられます。
小さな目標達成ができた時は、もちろんほめてあげましょう。
効果:成功体験を得ることで、達成感が得られ勉強自体が楽しく感じるようになります

①〜③まで一時的に行ったからといって、それで辞めてはいけません。
子どものやる気が低下してきたと思ったらまた①のステップから行ってみましょう。
要は外発的モチベーションと内発的モチベーションのバランスが大切です。

 

まとめ

いかがでしたか。
子どものやる気をアップさせるには特別な教材など必要ありません。
しかも、誰でもできます。
今日からはお子さんに「勉強しなさい!」と言うのはやめて3ステップを実践してみましょう。