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すぐに活かせる教育のヒント

子どもがすくすく育ち、親もすっきりする叱り方のコツ

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「何やってるの!!だめでしょ!やめなさい!!」

毎日子どもに怒ってイライラしていませんか。
しかも、子どもが言うことをきいてくれないこと多くありませんか。
私も教師を始めたばかりの頃はそうでした。
では、叱るのをやめて、ほめるだけで良いのでしょうか。
いいえ。ほめることは大事だけど、時には子どもを叱ることも必要です。
けれども、上手に叱らないと子どもは育たないし、親も嫌な気分になります。
しかし、逆に言えばしっかりとコツをつかめば効果的に叱ることができます。

怒るのではなく、叱る

もしかしたら多くの人が曖昧なままかもしれません。
「怒る」は不快や不満があったときに我慢できない気持ちを表します。
「叱る」は良くない点を指摘して改めさせることを表します。
つまり、「怒る」は自分のためであり、「叱る」は相手のためなのです。
子どもを叱る時は、自分の感情に惑わされずにできるだけ毅然とした態度で叱りましょう。
(例外的に、子どもへ本気であることを見せるために感情的になるのも時々なら良いと思います。)

叱るための基準を決めて伝えておく

親がその時の感情に流されてしまうのは、
叱る基準が曖昧だからということが挙げられます。
その時々によって親の言うことが違えば、
「この間は良かったのにどうして今日はだめなの・・?」
と子どもも混乱します。
そこで、子どもを叱る時はどんな時なのか決めておき、
子どもにも伝えておきましょう。
例えば、私が教師だった時は次の3つのときに叱ります、と伝えました。

・危ないことをしたとき
・他の人に迷惑をかけたとき
・全力で取り組まないで妥協するとき

これは一例なので、他にもどんな子どもに育てたいかによって変えても良いでしょう。
 例えば、
・人を悲しませたとき
・人を傷つけたとき
・嘘をついたり人をだましたとき
・何度言ってもきかないとき
などなど。
これで子どももどういうときに叱られるか分かりますし、混乱がなくなります。
しかも親も叱るべきか判断しやすいと思います。

叱るときの3つのテクニック

1.すぐに叱る

時間が経つと単純に忘れてしまうし、子どもは受け止めにくくなります。

2.短く簡潔に叱る
だらだら話しているとだんだん何について叱られているのか子どもは分からなくなってしまいます。
ネチネチと叱り続けないようにし、子どもが理解したら叱るのはおしまいです。

3.他の人/子どもの前で叱らない
その場で伝えなければならない時以外は、他の人や他の子どもがいる前で叱りすぎないようにしましょう。
自尊心を傷つけることにつながります。

まとめ

事前に子どもを「叱ること」について考えておけば、親もイライラしないで済みますし、
子どもへの教育的効果も高くなります。
今日から、ただ子どもに「怒る」のは止めましょう!