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すぐに活かせる教育のヒント

めんどくさい音読の宿題にはすごい効果があった

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音読の宿題をちゃんと聞いてあげていますか?

多くの小学校では、子どもの音読を聞いて親がカードにサインをする
という宿題が出ることが多いのではないかと思います。

実は、音読はとっても良い学習効果があります。
さらに、しっかり聞いてあげることでその効果が高まります。

今まで聞かずにサインだけしていた、そばで家事をしながらなんとなく聞いていた、
というお母さん、お父さんは結構多いと思います。
また、教師の側もなんとなく他の先生もやってるし・・・ということで宿題にしている先生もいるのではないかと思います。

改めて音読の効果を考えてみませんか?

正しい言語能力を身につけられる

子どもが音読するのを聞いていれば、言語能力のチェックができます。
例えば、
・正しい区切り方をして読んでいるか
・正しい漢字の読み方をしているか
・正しいイントネーションか
・発音に問題がないか
ということを聞いているだけで簡単に確かめることができます。
音読の教材は多くの場合は国語の教科書だと思います。
国語の教科書はその学年の子どもにぴったりの言葉を使って書かれている、
良い日本語を身につけさせるにはすばらしい教材です。
グローバル化で英語がどれだけ大事だと言っても、まずは母国語を定着させないと
子どもの頭の中は発達していきません。

特に、発音矯正は早いうちでないと難しい場合があります。
普段では気付きにくい場合も音読に耳を傾けていると気付きやすいです。

表現力を身につけられる

気持ちを込めて声に出して読むことで表現力を高めることができます。
年齢が上がるにつれて、だんだんと恥ずかしくなってくるので、
早い段階から気持ちを込めて読むことに慣れさせましょう。
また、気持ちを込めて読めるのは物語文だけだと考えている方も多いのですが、
説明文であっても表現力を育てることができます。
例えば、「訴えかけるように読む」「明るく読む」「疑問を投げかけるように読む」など
工夫することができます。

たくさん褒めたり、時にはお手本を示すなどして読むのが良いでしょう。

内容の理解が深まる

声に出して読むことで視覚情報と聴覚情報が同時に入ってきて
脳を活性化させることができます。
その分、内容の理解が深まります。
黙読だとさらっと流して分かった気になっていたことも、
声に出すことで一語一語理解していくことができます。

親子のコミュニケーションが深まる

子どもが声に出したものを聞いてあげ、フィードバックをしてあげること。
これは、大切なコミュニケーションになります。
さらに、音読した内容について話し合うことで子どもも新たなことを学びますし、
子どもがどのようなことを考えているか親も分かります。

まとめ

今までなんとなく宿題だから、やらせていたという方。
せっかくやるなら大事に音読させましょう。
そして、大人も大事に見守ってあげたいですね。