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すぐに活かせる教育のヒント

子どもの価値観を左右する子どもとの話し方

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子どもと話すとき、気を付けていることはありますか?
ほとんどの人があまりよく考えていないのではないのでしょうか。
しかし、大人である親と子どもとの会話は子どもの価値観に影響します。
どんなことに気を付けたら良いのでしょうか。

ポジティブな言葉を使う

「やめなさい」「どうしてできないの」「〜してはだめ」「〜しないと〜になるよ」
「言うこと聞かない子は嫌い」などなど・・
ネガティブな言葉を知らず知らずのうちに子どもに使っていませんか。
こういったネガティブな言葉を使っていると
いつの間にか子どもの思考もネガティブ思考になってしまいます。
まずは、否定するのをやめて話してみましょう。
「〜してみよう」「〜してくれたら嬉しい」など、
ポジティブに話すことで、前向きな子どもに育ちます。
親自身もいつも子どもにイライラしていた気持ちが楽になるはずです。

大人に話すように会話する

子どもに話す時は、話し方を変えている人も多いと思います。
しかし、理解できるように簡単な言葉で話していると、子どものボキャブラリーが増えません。
宮島達夫他 編『図説日本語 : グラフで見ることばの姿』(角川書店, 1982)によると
ボキャブラリー数はだいたい以下のようです。
小学生レベル: 5千~2万語
中学生レベル: 2万~4万語
高校生レベル: 4万~4万5千語
大学生レベル: 4万5千~5万語
小学生と大人では、意外と語彙力にかなりの差があることが分かります。
あえて難しい言葉も混ぜて話すことで子どもの語彙力を強化しましょう。
その都度説明するのは骨が折れることかもしれません。
しかし、言葉が増えることは世界が広がることでもあります。
子どもと話すときも大人と話すように心がけましょう。

最後まで聴く

話し方というよりコミュニケーションそのものの基本です。
小学校教師時代に、全然話を聴かない子どもが多すぎて驚きました。
すると、分かったのは親が子どもの話を聴いていないということ。
これでは子どもも人の話を聴きません。
話を聴くことは相手を大切にすること。
話を聞いてもらえれば子どもは自分が大切にされていることを実感でき、自信を持った子どもに育ちます。
また、他の人を大切にでき、コミュニケーションが上手になります。
まずは親が子どもの話を最後まで聴くことから始めましょう。
そして、子どもにも最後まで聴くように教えましょう。

まとめ

子どもとの何気ない毎日の会話が子どもの考え方に影響します。
日頃の会話で、子どもを良い方向へ変えられることができれば、悪い方向に変わってしまうこともあります。
今日から、少しずつ意識してみてはいかがでしょうか。