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すぐに活かせる教育のヒント

頭が良くなるかもしれない絵の練習の仕方

絵が上手い子は賢いらしい!?

英国キングス・カレッジの研究によると、子どもの描く絵とその後の知能の発達にはある程度の相関性があることが分かっています。

 
この研究では、4歳の段階で描いた人の絵を頭、鼻、耳、髪、体、腕のパーツが書かれているかによって0〜12点で点数付けをしました。
これが、4歳の子の絵ですが、人間の描き方ひとつでも様々であることが見られます。

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(上段の左から6点、10点、6点、下段の左から6点、10点、7点です。)
 
そして10年後、同じ子どもたちに知能のテストを行った結果、絵の点数が高かった子は知能も高いことが分かりました。
しかし、これは一つの要素として分かっただけで、絵が上手ではないからと言って
その後の知能が上がらないとは限らないと研究者は言っています。
自分の子どもが絵が下手だからといって心配することはない、とのことです。
 
とは言っても、子どもが自分の思うように絵が描けたら楽しく絵が描けますよね。
今のところ、絵の練習をして上手くなったら知能が上がるという研究はまだされていないようです。
しかし、絵の練習をすることで、子どもの観察力や想像力が高まるでしょうし、
手先を動かすので器用になったり、字が上手に書けるようになったりするのではないかと考えています。
 
そこで、どうやって親と一緒に絵の練習をしたら楽しく上達できるか考えてみました。
ここでは、親も絵が得意でなくても大丈夫です。

1.ゲームでいろいろ描く

絵が得意な友人に聞くとみんな口を揃えて言うのが、
「子供の頃からたくさん描いてた」ということ。
ただ子どもの好きな物ばかり描いていると似たような絵しか描けなくなるので、
ゲームをしていろいろな絵を描かせてみましょう。
「絵しりとり」がおすすめです。その名の通り、絵でしりとりをするのです。
「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」→「パンダ」→「だるま」・・・と言葉で言う代わりに
紙に絵を描いてやりとりします。
これなら親子のコミュニケーションにもなりますし、語彙力を増やす勉強にもなるので一石三鳥です!

2.つくりを考えさせてみる

何かを書くときにいきなり描かないで、「つくり」を考えさせてみます。
例えば人間を描くとき、まだ頭から手足が生えている絵を描いている場合は
体のパーツを紙で切って作ってあげて、パズルのように組み立ててみると良いです。
実物がある場合はそれを「よく触って確かめてごらん」と言うだけでも変わってきます。
粘土を使って簡単な形を一緒に作ってみてから絵にするのも良いと思います。

3.基本は『まる・さんかく・しかく』で描く

もし子どもが描き方がわからないな、という状態になったら
それを、丸・三角・四角の基本の形の組み合わせで描くようにアドバイスしてあげましょう。
たいていのものはこの基本の形で描くことができます。
まずこのシンプルな形でいろいろなものを描けるようになったら、細部を描く練習をすれば良いのです。

まとめ

自分の思い通りに絵がかけたらもっと絵が好きになるはずです。
その結果絵をたくさん描いたら、もしかしたら賢くなるかもしれないですね。